講演をしてくれる山口さんは、2000年に佐賀から福岡天神行きの高速バスが17歳の少年に乗っ取られ、一人が死亡、二人が重傷を負った西鉄バスジャック事件の被害者の一人です。山口さんは、牛刀で切り付けられ、重傷を負いながら、「少年を殺人者にするわけにはいかない」という思いと、「わが子のためにも死ねない」という思いで耐えたそうです。
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第75回
”社会を明るくする運動”佐伯大会
参加してみませんか!
※一般市民の方も参加できます
第75回“社会を明るくする運動”佐伯大会
主 催: 第75回“社会を明るくする運動”佐伯地区推進委員会
推進委員長: 佐伯市長 冨髙国子
1、大会趣旨 ~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~
犯罪や非行の防止と、犯罪や非行を した人たちの更生について理解を深め、
それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい社
会を築こうとする意識を高める大会にしたい。
2、日 時 令和7年 7月15日(火) 大会開始 13時30分~
3、会 場 佐伯市 弥生地域コミュニティーセンター 多目的ホール
佐伯市弥生大字上小倉1157-2 TEL 0972-46-2730
4、大会の内容
12:30~ 受 付
13:30~ 開会行事
13:50~ 講 話 「佐伯市の安全・安心のために」
佐伯警察署 板井彰良 生活安全課長
14:05~ “社明運動”推進計画の説明
佐伯保護司会 稲垣六郎 社会部会長
14:15~ “社明”小中学生作文コンテスト入賞作文朗読発表
県奨励賞 佐伯市立鶴谷中学校3年 汐月 太河さん
「僕を変えてくれたもの」
― 休 憩 ―
14:40~ 記 念 講 演 (14:40~15:50)
演 題「西鉄バスジャック事件の被害者に
なって考えたこと」
〜加害者も以前は被害者だった〜
講 師 山 口 由美子 氏
(不登校を考える親の会「ほっとケーキ」代表)
15:55 大会宣言 佐伯地区更生保護女性会 加藤 ふみ
16:10~ 閉会行事
5、その他
参加者は300名程度を予定しています。
(更生保護団体、区長会連合会、公民館関係、市役所職員、
昭和中学校生徒、一般市民等)
※問い合わせ先: 佐伯保護司会事務所 TEL 22-1022 (担当 山口)
【 記 念 講 演】
≪演 題≫
「西鉄バスジャック事件の被害者になって考えたこと」
~加害者も以前は被害者だった~
講 師 山 口 由 美 子 氏
【不登校の子を持つ親の会「ほっとケーキ」代表】
プロフィール
佐賀市生まれ ニ男一女の母 元洋裁専門学院 教師
1985年 子育てに悩み、塚本達子主宰の「幼児室」に通う
2000年 西鉄バスジャック事件で重傷を負う (塚本さん死亡)
衆議院法務委員会の少年法改正の時、参考人として招致
2001年 不登校の子を持つ親の会「ほっとケーキ」を立ち上げ代表となる
2001年 佐賀市主任児童委員(2001年12月~2007年11月)
2003年 親の会を母体にフリースペース「ハッピービバーク」を開設
2005年 京都医療少年院にて加害少年と面会
2006年 佐賀少年刑務所にて「加害者の視点に立った教育」の一環として
月1回の講話(現在に至る)
2012年 九州大学統合新領域学府ユーザー感性学専攻入学
2015年 同大学院を修了
2024年 本の出版「再生 ―西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語―」
※ 被害者として、また、子育て・人権等について全国各地で講演活動中
講演をしてくれる山口さんは、2000年に佐賀から福岡天神行きの高速バスが17歳の少年に乗っ取られ、一人が死亡、二人が重傷を負った西鉄バスジャック事件の被害者の一人です。山口さんは、牛刀で切り付けられ、重傷を負いながら、「少年を殺人者にするわけにはいかない」という思いと、「わが子のためにも死ねない」という思いで耐えたそうです。
事件後、加害少年が不登校からひきこもりだったことを知り、こうした少年たちの居場所をつくりたいと思い、事件から1年後に仲間と共に不登校の子を持つ親の会、さらに1年後子どもの居場所「ほっとケーキ」を立ち上げました。また、少年刑務所で月1回、入所者の初期教育として講話を担当しています。責められる思いで固くなっていた入所者の中には、話していくうちに柔らかな表情になり、涙する者もいるそうです。
講演で一番伝えたいことは、自分と向き合い“再犯してほしくない”ということだそうです。起こったことは変わらないけど、これからの向き合い方は変えられる「自分の人生です。自分で自分を投げ出さないでほしい」 ※COLUMNより抜粋
心と心をつなぐ
更生保護佐伯大会が開催されました
「心と心をつなぐ更生保護佐伯大会」は、佐伯地区更生保護4団体の連携を深め、研鑽の場とすることを目的に、今年度も1月24日(金)に和楽(佐伯市保健福祉総合センター)で開催しました。
第1部は、各団体(更女会・協力雇用主会・保護司会・BBS会)からの活動報告がありました。
・更女会からは、各地区で花のある街づくりで花を植えたり、高齢者サロンでの声掛け、交通安全啓発活動等、地域の方々に見える活動の発表でした。
・協力雇用主会は、対象者を雇用していた事業主さんが、協力雇用主会に加盟してくれたり、雇用主さんが保護司になってくれたり、更生保護への意識が高まってきた発表でした。
・保護司会は更生保護サポートセンターを開設し、10年目を迎え更生保護関係団体の拠点として利用者も増え、進化している様子を発表してくれました。
・BBS会は、「ふれ愛のいも畑」の苗植えや収穫祭では、幼稚園児から高校生までたくさんの人に参加してもらい、笑顔の輪が広がっていった様子の発表がありました。
各団体が連携し活動している姿は、「犯罪や非行のない明るい社会」を目指す地域のチカラになっていることを実感しました。
第2部は、大分刑務所、統括矯正処遇官の西尾和矩氏に「再犯防止についての取り組み」と題して、講演をしていただきました。まず、刑務所内での再犯防止に向け、「作業と指導」の説明がありました。作業では生活維持のため、手に職をつける様々な内容の説明があり、指導では入所者の薬物依存、暴力傾向、被害者支援等の改善指導の進め方を解説してくれました。最後に大学と共同で研究を進めている「対話実践」について詳しい説明がありました。〔話し手〕〔聞き手〕〔観察者〕の三者に分かれ対話を通して、自己を語り、自己の状況を把握し、自己の課題を自覚しもらい、更生の動機づけにする取り組みの話しでした。保護観察等での面接の場面でも、参考になることが多く聞けた内容でした。
更女会佐伯分区の新年研修会が開かれました
人と人とのコミュニケーションと、我々の住む地球を大切にするをテーマに佐伯地区更女会佐伯分区の新年研修会が1月20日(月)に開かれました。
海・山・川にちなんだ歌を電子ピアノの音に合わせ、みんなで歌って自然の恵みを大切にする気持ちを再確認しました。また、「コウくんときいろいはね」を群読したり、ゲームを通して互いの心を和ませ、和気あいあいの中で、1年間の活動への意欲を沸き立たせました。
更生保護制度施行75周年記念
第33回 九州地方更生保護大会が開催されました
11月15日(金)佐賀市文化会館で、第33回九州地方更生保護大会が開かれました。
「地域とともに歩み、地域に貢献する更生保護」の実現を目指し、官民の連携を一層強化し、再犯防止等に取り組む機運を高めることへの決意を各県からの参加者約千人と共有しました。大会では更生保護事業に従事し功績が顕著である功労者の顕彰がありました。
また、第2部では「西鉄バスジャック事件の被害者になって考えたことー加害者も以前は被害者だったー」を演題として、山口由美子氏(不登校を考える親の会「ほっとケーキ」代表)が記念講演をおこないました。生々しい事件の状況を語ってくれたうえで、誰もが悩み苦しんでいる時の居場所づくりと周りの声掛けの大切さを熱く語ってくれました。支え合うことの大切さと、悩み苦しんでいる人からのサインを見逃さないことへの気配りを再確認させられました。
問い合わせ先
〒876-0813 大分県佐伯市長島町1丁目2-1 大分県佐伯総合庁舎附属棟2階
佐伯更生保護サポートセンター内 佐伯保護区保護司会
TAL:FAX (0972)22-1022